アメリカは大統領選に何を選択するのか
- morinohito.org
- 2020年9月24日
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更新日:2020年9月27日
アメリカの大統領選挙制度
アメリカ大統領選挙の仕組みは、選挙人を選ぶ直接選挙となっています。日本は最大与党の党首が総理大臣になるという仕組みなので、様相はかなり異なっています。
アメリカの選挙人は各州の人口ごとに割り振られ538人になっています。270人の選挙人を獲得すると大統領となることができます。州ごとに勝敗が決まり、勝った方が州の選挙人の票数を獲得することになります。例えば、激戦区のフロリダ州は選挙人は29人で、激戦区として位置付けていますが、勝てば全ての選挙人を獲得することができます。
なぜ、トランプ大統領の勝利という結果になったか
なぜ、大統領選挙で勝利したのか?というのは、民主党の支持層基盤の州、製造業ベルトと呼ばれる鉄鋼、自動車などの元来民主党を支持していた労働組合が共和党を支持したことが大きな要因となっています。
産業の中核がITと金融に移ってしまったことは、製造業を置き去りにしてしまったとも言え、高収益産業を生み出したのがリベラルの民主党でありニューヨークとワシントンのエリートという構図があります。
アメリカは、シリコンバレーを抱え、アップルのイメージ、Googleのクールなイメージがある一方、世界の製造業の最先端を自負していた国でもあります。
1980年代のアメリカは自らグローバル化を牽引してきましたが、労働を賃金の安い国外に移転したことで、国内産業の空洞化を促進、中国を含めアジア、かつての日本が製造業の世界の中心的存在となってしまった、そのイメージがトランプ大統領を生んだ心理的基盤です。
ただ、産業の変遷の流れは止められないという原則は変えられません。日本の現状を見れば理解できることだと思います。
トランプ大統領の政策は明確で中国を含めアジアに奪取された仕事をアメリカ国内に戻すこと、国内製造業の復活を図ることですが、それができるかどうかは、歴史が証明していることでもあります。もうアメリカは後戻りはできません。
アメリカの大統領選の理解
アメリカが大統領に何を望んでいるか、そのことにトランプ大統領の人格を混同しないことが今回の選挙の行方を理解する条件だと感じます。
アメリカはキリスト教の国家であること、国民自身の利害と思考そのものが大統領選に反映すると考えることだと思います。

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